「コウジカビの耐熱温度が問題だと思って調べてみたら、久留米工業大学研究報告41号『UFB 水による抗菌効果の検証』に、『麹カビは,増殖するためには酸素が必要な好気性菌で,繁殖適温は25度~30度で、50度前後で死滅する』という記載がありました。」

「煮立たせたあと、30分くらいしてから味噌を入れたということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「煮立たせたあと30分くらいすると、味噌汁は何度くらいになるのですか」と町会長。

「僕も、味噌汁の温度が問題だと思ったので、アマゾンで料理温度計を購入しました。」

「料理温度計というのがあるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。早速、味噌汁の温度を測ってみたら、煮立たせた2時間後の味噌汁の温度は67℃、3時間後の温度は58℃でした。」

「それでは、30分くらいしてから味噌を入れると、コウジカビは完全に死滅してしまうということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、渡辺さんが、『豆腐が溶けているからアミノ酸ができている』と思ったのは、間違いだったのですね」と町会長。

「豆腐は煮込んだだけでは溶けないし、作った味噌汁を飲むと筋肉が柔らかくなるので、アミノ酸ができていることは間違いないと思います。」

「しかし、コウジカビは完全に死滅してしまっていたのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、アミノ酸ができているはずがありませんね」と町会長。

「ウィキペディアの『ニホンコウジカビ』に、『ニホンコウジカビは、増殖するために菌糸の先端からデンプンやタンパク質などを分解する酵素を生産・放出し、培地である蒸米や蒸麦のデンプンやタンパク質を分解し、生成するグルコースやアミノ酸を栄養源として増殖する』という記載があります。」

「と言いますと?」と町会長。

「コウジカビは、50℃ぐらいで死滅するのですが、タンパク質分解酵素は70℃で活性があるものがあり、耐熱プロテアーゼと呼ばれるものは90℃でも活性があるものがあります。」

「なるほど。コウジカビが死滅してしまっても、コウジカビが放出したタンパク質分解酵素は活性があるのでアミノ酸が作られるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2021/9/2

<それじゃあどうする38>
ルンブロキナーゼには、肝虚で固まってしまっている脳の神経系が緩むのではないかという超能力的な予感がある。効かないのは、詰碁の練習量が足りないため脳の機能が十分に上がっていないためだろうと繰り返し思ってきた。

しかし、筆者が高段者編に挑戦するのは4回目だ。もう効いてもいいのではないかと思って、しつこく飲んでみた。<続く>

2024/8/16